2010年8月9日月曜日

24時間戦うための時間の使い方?! 

『どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座』 小宮一慶著


自分のアウトプットや自分が接するあらゆるものの「質」を、少しでも高いものにしたいと願うのは私だけではないはずです。
この本は、私が勉強会などでお世話になっているホセさんがおススメされていたものです。
これまで何冊かの「時間管理術」の本は読んできたので、正直「もういいかな〜」などと感じていたのですが、小宮一慶さんがこれまで培われてきた上の中身の濃い内容で、この薄さでこの内容だとしたら、ホセさん同様私も皆さんにぜひ読んでいただきたい本だと思いました。
本書では特に、自分のアウトプットの「質」を高めるには、「時間」をどのようにコントロールしていくのかという視点で書かれています。
では、「質」を高めるにはどんな時間の使い方をしたらいいのでしょう?
その答えを探しながら本書を読みました。
【フレームワーク】
本書は、自分が今目の前に関わっている仕事のフレームワークを学ぶ事を勧めています。
例えば、
「~編集者なら、編集作業のフロートか印刷のプロセスなどを知らないといけないでしょうし、営業社員だったら、自分が営業している商品の中身について、他社と比較しての優位性と劣位性などをしっておかなければならない。~」(P91)
とあります。
ここを読んで私は、「今までフレームワークなんて意識はなかったけれど、教師の仕事のフレームワークって何だろう?」と改めて考えてみました。
おそらく、授業の展開の仕方のフレームワーク、学級経営をしていくフレームワーク、学級事務のフレームワークなどがあげられるでしょう。
教師の仕事も他の仕事と同様に、常に臨機応変さが求められる仕事です。
フレームワークをしっかりと把握した上で、さらなるブラッシュアップをしていくことが求められています。だからこと基本中の基本であるフレームワークを理解することが大切だと思いました。
【段取り】
(P117)
「~つまり、書く前に筋書きを考えておくことが非常に大事で、書く段になってから、何を書こうかなと、そんなことを考えているようでは~」
と、小宮さんはご自分のことを例にあげて書かれています。
次のアクションをスムーズに行うには、前段階で「段取り」をしておくことが結果的に「時間」を効率的に使う事ができるようになるようです。
【コツ】
第5章「時間力を高める10のちょっとしたコツ」には、
他の時間管理術に書かれているような内容ではあるものの、どれも小宮さんが実際に体を通して実践されている様子が伺われるものばかりです。
私は特に、「コツ3 自分の調子のよい時間帯をもっとも創造的な仕事にあてる いつも体調を高めておく」ことに大いに納得しました。
スポーツ選手と同様、「ここぞ!」という時にベストパフォーマンスが発揮できるように「体調を管理する」。
当たり前といえばそうなのですが、いつまでも遅くまで仕事をしているのが仕事ができる人」という考え方を改めて、次の日もベストな状態を発揮できるようにコントロールすることがある時期から必要になってくるのでしょう。
私がこのことに気づいたのは、数年前に自分の体を壊してから気づいたので、どこかでこういったことを学ぶ機会が必要だと前々から感じています。
【モチベーション】
常にハイテンションなモチベーションを保つなんて疲れてしまいます。
だからといってモチベーション下がりっぱなしもシンドイ。
小宮さんは、モチベーションがさがることは仕方のないこと、でも、その期間を短くすることはできるはずだ、とおっしゃっています。
感情の赴くままにモチベーションを上げ下げするのではなく、自分でコントロールする術を身につけたいと思います。
【教育に活かす!】
どれも子ども達に必要な力だと思います。
あえて一つあげるなら、私は【モチベーション】を活かしたいと思います。
感情のコントロールは、その人自身が身につけるもの、家庭で躾けるものとこれまで考えられてきたと思います。
私は、「学校は、何でもかんでも教える場所ではない」と考える者の一人ですが、
知識として教える側が学校ではないにしても、子ども達の成長過程のどこかの場面で、
感情のコントロールを生きる術として教えることがこれからはますます必要になってくると現場にいて痛感します。

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