2010年2月19日金曜日

佐々木直彦著『プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動』










コミュニティ開催のビジョンをもう一度洗い出そうと思ったワケ









【ワケ】

プロデュースとは

一つのビジョンのもとに、
人々の力を借りて、「新しい何か」を創り出し、
現状を変えること
と本書冒頭に書かれています。

とっても魅力的なことだと思うのですが、
イマイチ具体的にピンときません。
「現状を変える」ために一体何をしたらいいの?
そこのところを誰もが知りたいところでしょう。

できるだけ具体的に腹に落とすために、最近、私の中で課題となっている
「人集め」をテーマに読み進めていくことにしました。

【人が動くには】

私は今、mixiのコミュニティで教育に関するコミュニティを主催しています。
内容としては、読書会、勉強会などを行ってきました。


やりたいことはまだまだあって、
講師の方をお招きしてミニ講演会を開いたり異業種の方との交流をしたりして,
私達教師の狭くなりがちな世界を広げ、
反対に現場の様子を周囲に伝えたりする場にしていきたいと思っています。

ところが実際はどうかというと、なかなか人が集まらず困った状況が続いています。

「人が集まらない」現状を、「人が集まる」状態にするにはどうしたらいいのでしょう。

冒頭の言葉(一つのビジョンのもとに、人々の力を借りて、「新しい何か」を創り出し、
現状を変えること)に当てはめて考えると、
私が考えるべきことは「一つのビジョン」ということになります。

プロデュースの実現に向けた条件を整備していくには、
次の三つについて答えを出す必要があると本書にはあります。

Ⅰ.ビジョン(VISION) 自分の欲求・動機と実現したいビジョンは何か


Ⅱ.戦略(STRATEGY) どんな方法によってプロデュースを実現するか


Ⅲ.価値(VALUE)   プロデュースはどんな価値を生みだすか

これら三つと、Ⅳ,ストーリー(STORY)を合わせた四つの要素が、
プロデュース思考の根幹です。

この三つを深めていくにはどうしたらいいのでしょうか?
それは問いをたてることです。

「人が集まらない」現状を、「人が集まる」状態にするには?
このテーマを頭に置きながら、次の問いを読み進めるだけで、
思考が進んでいくのがわかります。

皆さんも、ご自分にとってプロデュースしたいことを頭に置きながら、
次の質問を読んでみてください。
きっと頭の歯車がゆっくりと確実に回り始めるのがわかります。

Ⅰ.ビジョン(VISION) 自分の欲求・動機と実現したいビジョンは何か

(1)「ビジョンは何か(自分は何がやりたいのか)」
(2)「なぜ、そのビジョンなのか(なぜ、それをやりたいのか)」

Ⅱ.戦略(STRATEGY) どんな方法によってプロデュースを実現するか

(3)「コアテーマは何か(突破口を開く鍵となるアイディアは何か)」
(4)「自分に何ができるか(自分の果たす役割は何か)」
(5)「誰に何をやってもらうか(誰にどんな役割を担ってもらうか)」

Ⅲ.価値(VALUE)   プロデュースはどんな価値を生みだすか


(6)「大義名分は何か(なぜ、このプロデュースが必要か)」
(7)「付加価値は何か(どのような波及効果が生まれるか)」

いかがでしたか?実現したいと思っているプロデュースほど、
この質問に答えたくなりませんか?

私はこれらを読んで、
「これはマインドマップでかいてみたい!」
と感じ、早速かいてみることにしました。









するとなぜそれをやりたいと思っているか、
達成のための自分の役割が更に自分に落とし込まれたようです。

これまで自分の生活の中で、一人で一から作り上げていくことに挑戦したことのない私は、
ぜひ、このプロデュースを実現させたいと思っています。

この『プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動』を読んで、
更に決意を固めました!

2010年2月14日日曜日

失敗大歓迎!の精神が共通点!~フィンランド教育とマインドマップ~

























フィンランドの教育が注目されるようになったのは、
OECD(経済協力開発機構)が3年ごとに実施している「学習到達度調査」=PISAで、
世界一の学力を維持してきたからです。

ここ数年、私達現場にも「PISA型学力」なんて言葉が頻繁に飛び交うようになりました。

「フィンランドで行われている教育って、そんなにいいの!」


「一体、何がそんなにいいわけ?」


「そんなこと言ったって、日本には無理でしょう・・・」


などと、ネガティブモードが入りつつ、
ここ数年それに関する本を読むようになりました。


すると行われている教育だけではなく、
現場で働く同じ教師に興味をもち、
どんな人が、どんな生活を送りながら、
どんな理想をもって子ども達と向かい合っているのか・・・
できれば直接会って話がしたいけど、そうも簡単にはいかないので、
まずはそれに関わる本を読むことにしました。

今回の、増田ユリヤ著 『教育立国フィンランド流教師の育て方』はその一冊目です。
まだまだ他にも関連書籍があるので、続けて読んでいきたいと思っています。

ちょうどその頃マインドマップを使うようになり、
フィンランドでは「カルタ」という名前で使われていることも知りました。

【共通点】


マインドマップがフィンランドで使われている・・・
というだけの共通点ではありませんよ。

それはズバリ!失敗大歓迎!


「失敗するのは当たり前」「失敗を次に生かす」
という思考パターンです。


マインドマップの開発者であるトニー・ブザン氏が、
自己変革ツールとして「TEFCAS」モデルを唱えています。


「T」・・・TRY(挑戦する)


「E」・・・EVENT(事象)


「F」・・・FEEDBACK(フィードバック)


「C」・・・CHECK(チェック)


「A」・・・ADJUST(修正)


「S」・・・SUCCESS(成功)

「TEFCASとは、私達の肉体と心が否応なく実行する学びと自己再点検のプロセスの頭文字をとった略語である。~変化の過程にあるときに意識してこのステップを踏んでいけば、変化していく能力を自分の望み通りに変えていくことができる。~」


『トニー・ブザン 頭の自己変革』トニー・ブザン著

どんなことを習得するにも、必ず挑戦したことには事象がついてまわります。
その小さな事象は、失敗、成功と名の付くものです。


失敗・・・できないことを当たり前と捉えることができず、
すぐに放り出してしまったりそれを責めたりということは、
私達大人が子どもの頃からありました。


どうも私を含めて日本人の多くは、失敗=恥と捉える傾向が
どうしてもぬぐいされないのではないでしょうか。

ついこの間までの私もそうでした。
でも、マインドマップをかくことによって、
私はそこから抜け出すことができました。

そもそも失敗などない、成功はご褒美として喜ぶけれど、
失敗はあくまでTEFCASの途中過程でしかないのです。

子ども達にもこの感覚を味わってほしいなあ・・・


「ムズイ!」


と投げだす前に、次の一手を考える楽しさを味わってほしいなあ・・・
ともったいなさを感じます。

では、フィンランドの教育ではどうなのでしょう。
それを支える軸の中に、次の考え方があるようです。


「トライ&エラー」


トライしたら次は修正すればいい・・・
どうしたらこういった精神をみんなで共有させていくことができるのか、
そこが私にとって次の課題です。


「ああ、いいなあ・・・フィンランドは~」
で終わらせず、今、自分にできる次の一手を考えていきたいと思います。

他にも、私に決定権があるならぜひ、やってみたい!取り入れたい!
と思うことがたくさんありました。

中でも、教員向けの研修はベテランほど熱心で、自腹を切って参加するそうです。
そんな魅力的な研修って、どんな研修なのか・・・

引き続きフィンランドの教員養成について、文献を当たっていきたいと思います。

ああ~私にもフィンランド視察のオファーがこないかな~!(^^)!♡

2010年2月11日木曜日

車通勤の私が、車内を1日の「スタートエリア」にしているハック


今日は、ハックと呼べるのか分かりませんが、
私が毎日の通勤で工夫している?ことをご紹介します。











たくさんのビジネス書には、通勤時間の活用の場面として、
「電車」「徒歩」をあげています。

猛烈なラッシュの中でさえも意味ある時間にするための
グッズも紹介されています。
Podcast、オーディオブック、語学学習のためのipod、
読書、アイデアが浮かんだら即メモ・・・など、少しの投資で実践可能なものがあります。

これらの部分を読むたびに、
「車通勤のことは書いていないな~」


「もうちょっと突っ込んだハックが紹介されていればいいのに・・・」
と思っていました。


本に紹介されている考え方、グッズをもとに、
自分なりの「車通勤ハック?!」を思いつきでやってきました。
すると特にメンタルの面で効果が上がってきたように感じます。


以前の私の車内での過ごし方は、次の通りです。

①ラジオ又は音楽を聴く。


②しばらくして、頭の中で今日一日の仕事のことを考え始める。


③気に病んでいることがあると、それを堂々巡りで考え、
 結局答えがでないまま職場に着く。

これをずっと続けてきました。
何が不快かというと、
「せっかく考えても、答えがでない」
いう所です。

ビジネス書を読み始めた頃、神田昌典さんの著書の中に、


「ネガティブなことを考えるのを止めるためにも、


ヘッドホンを耳に突っ込め!」
と書いてあるのを読み、これはやってみる価値がありそうだと思い、
早速やってみることにしました。
車内でヘッドホンは使えないので、当時はCDで聞いていました。)

これは効果絶大です。


それ以降、通勤車内でネガティブな堂々巡りはピタッと止まりました。

それどころか聴く内容によっては、
仕事やプライベートで
「コレやってみよう!」
とネタ集めになったり1日のスタートとしてはまるでロケットが発射するための
発射台のような役割を果たすようになりました。

ここ1年近くやってきて、その時々で内容は多少変わりますが、
最近続いていることを紹介します。

①英語のCDを聴く。(単語が次々に発音されるもの)


②深呼吸を数回繰り返す。(頭の中がクリアになるのが感じられます)


③口の体操をする。(しゃべるのが仕事なので・・・)


④英語のオーディオブックを聴く。


⑤1日の流れを確認したり1つテーマを決めアイデア出しをしたりする。

①と④の英語はすぐに成果を求めているものではないのですが、
他に英語と触れ合う時間がないので、とりあえず・・・といった感じで
ここに時間を確保しています。まあ、ながら聞き程度の扱いです。
(一応、小学校でも英語の時間があるので・・・)

②と③は目を覚ます役割もあります。
深呼吸なんてあまり効果を感じたことはなかったのですが、
腹式呼吸ができるようになってからは、
体の中に酸素が入り込んだりスッと気持ちが落ち着いたりする感覚が得られるので、
継続しています。

通勤車内を最も意味ある時間にしてくれているNO1は⑤です。


このアイデア出しは、手元にメモとペンを用意します。
日頃からここで考えるアイデアの素、つまり自分に問いかける
質問を用意しておきます。(これをしていないと、質問を考えている間に職場についてしまいます(@_@;))

例えば最近のものだと、


①ブログネタには何があるだろう


②イメージって何だろう


③自分の夢を叶えるために、今日できることは何だろう


などです。

赤信号や渋滞を利用して、
メモの真ん中に質問のキーワードを書きます。
次に、マインドマップの要領で何本か枝を伸ばします。

車が進んだらかくのは止め、エア・マインドマップ(脳内マインドマップ!(^^)!)に
切り替えます。

また赤信号などになったら、それを紙にかき落とします。
この作業を、職場に着くまで繰り返します。

コツとしては、テーマにはあまり重たいものは選ばないようにすること。
そして、1日を快適に過ごすための、ヒントになるようなアイデアを出すようにしています。

時間にすると、渋滞具合にもよりますが結構な時間になります。
マインドマップの効果で、1点に集中できること、ブランチを広げていく間に
思ってみなかった新たな視点を得られることがあるので、
そんな朝はウキウキ気分です。

これからも日々快適な通勤時間が過ごせるように、
その時間が楽しみで仕方なくなるくらいに、
ネタを仕入れ工夫していきたいと思います。

ぜひ皆さんの工夫も教えていただけたらと思います。
宜しくお願いします!

2010年2月7日日曜日

アクティブ・ブレイン・セミナー(アドバンスコース)に行ってきました!

アクティブ・ブレイン・セミナー(アドバンスコース)












先日、小田全宏先生が講師を務められる記憶術のセミナーに行ってきました。

昨年の秋、マインドマップ インストラクターの倉橋竜哉先生が講師をされているベーシックコースへ行き、

マインドマップの講座で味わう充実感とはまた違う爽快感を2日間味わいました。

皆さんはご自分で何かを記憶するとき、どんな方法で行っていますか






私がこれまで使っていた「記憶する」方法は、

学生の頃や採用試験の時の、「ひたすら書いて書いて書きまくる」とか、

「単語カードなどを繰り返し見る」といった事くらいしかありませんでした。



何度も繰り返しインプットしなければならない苦痛と、

昨日スラスラアウトプットしていたものが、

今日は詰まって出てこない苦痛が思い出され、

私にとっては正直得意分野ではありません。


ところが、ベーシックコースの2日間で、

これまで知らなかった記憶の方法を広げることができたので、


「あらっ!?私にもできるじゃないの?」


「もしかして、もっとできちゃう?」


などと調子にのってしまい、

自分の脳の老化防止と、子ども達へ指導する時のスキルアップも兼ねて、

「エイッ!」と思い切って申し込むことにしました。



【アドバンスコースの1日】

もし、このブログを読んでくださった方の中で、


「アクティブ・ブレイン・セミナーを受けてみたいな~」


と興味をもたれた方は、次のURLを検索されることをおススメします。


http://kioku.ainest.com/
http://www.odazenko.jp/
こういった学習方法には、


講師の方々が研究に研究を重ねて開発された経緯があります。


軽々しく私の主観で内容をお伝えするのもはばかれるので、


概要のみを書かせていただきます。


(別に協会にストップをかけられたわけではなく、私の判断です!(^^)!)


●AM


①ベーシックコースの復習


②大量の数字を覚える方法


●PM


①新しい記憶法


②それを活用した、文章を覚え、語ることができる記憶法



私は特に、午前中の「②大量の数字を覚える方法」で躓きました(T_T)


その方法を大まかにいうと、


「数字と平仮名を対応させて覚えていく」のですが、


どうもそこがスムーズにいかずに躓いてしまいます。

まあ、以前の私なら一気にそこで落ち込むところですが、


落ち込むどころかワクワクしてきました。



なぜなら、できないことがどうやってできるようになっていくのか、


自分自身で証明できるのですから・・・。



意外なところで自分の「考え方の進化」に気づくことができました。


これもマインドマップやアクティブ・ブレインから学んだ、


根底に流れるものの考え方なのではないかなと思います。



【活かす】


●人の前に立って話す一人として


●イメージを大切にする






●人の前に立って話す一人として

小田先生も、倉橋先生も、内山雅人先生(マインドマップシニアインストラクター)も、


皆さんから感じるのは「気」です。

オーラともいうのかもしれませんが、


講座を始める時、その最中、終わる時、

グッと聴く者を惹きつける「気」を


私は感じます。


おそらくご本人達は意識してその気を発しているのではないでしょう。


長年、人の前に立ち続け、

試行錯誤を繰り返す中で自然と発するようになったのではないかと思います。


そして、言葉を通して発信する内容に自信と決意、

覚悟のようなものを兼ね備えた時に、


その「気」が発せられるのではないでしょうか。



日々、子ども達の前に立つ一人として、


「私はどうか?」と自問自答します。



背伸びをせず自然体で、

かつ覚悟を決めて子ども達の前に立っていたいと思います。



●イメージを大切にする




ベーシックコースでも、今回のアドバンスコースでも、


共にこの「イメージすること」をフルに活用しました。



「イメージ」って何?


そう思われる方も多いでしょう。


私が今の所認識しているのは、


ある事柄を見たり聞いたりした時、


フッと思いつく言葉、音、映像・・・などのことです。



私はこれまで、言葉や数字などを記憶する時、


丸ごとそのものを書いたり、繰り返したりすることで


覚えようとしてきました。

それも一つの記憶法です。



そこに「イメージすること」を加えると


人間の脳はそれまで自覚していた以上にパワーを


発揮するのです。



そのイメージをフックにして、芋づる式に記憶を呼び起こしていくことが、


人間の脳にはできるのですよね。

イメージすること、恐るべし!です。


【終わりに】


実は、私は小田先生と以前お会いしたことがあることが


わかりました。


それは今からウン十年前の私が学生の頃に遡ります。



実は、倉橋先生のベーシックコースを受講した時、


小田先生のプロフィールとお写真を拝見して、


何となく、もしかして・・・と思ったのです。



私の大学のゼミ、サークルの先生とお知り合いで、


その方の紹介でわざわざ合宿に参加してくださったのです。



あの時のお兄さんだ!!!


当時、母を亡くして気持ちが塞いでいた時期でもあり、

そんな時に小田先生が行って下さったワークやお話は、

硬くなっていた私の気持ちを解放してくれるものでした。

そのことを思い出した瞬間、それこそ芋づる式に、

様々な記憶が蘇ってきました。



思わぬところで再会することができ感激しました。

何かこうしてめぐりめぐって辿りついた出会いに、

不思議さと面白さを感じました。このご縁が続くといいなあと思っています。