増田ユリヤ著 『教育立国フィンランド流教師の育て方』
フィンランドの教育が注目されるようになったのは、
OECD(経済協力開発機構)が3年ごとに実施している「学習到達度調査」=PISAで、
世界一の学力を維持してきたからです。
ここ数年、私達現場にも「PISA型学力」なんて言葉が頻繁に飛び交うようになりました。
「フィンランドで行われている教育って、そんなにいいの!」
「一体、何がそんなにいいわけ?」
「そんなこと言ったって、日本には無理でしょう・・・」
などと、ネガティブモードが入りつつ、
ここ数年それに関する本を読むようになりました。
すると行われている教育だけではなく、
現場で働く同じ教師に興味をもち、
どんな人が、どんな生活を送りながら、
どんな理想をもって子ども達と向かい合っているのか・・・
できれば直接会って話がしたいけど、そうも簡単にはいかないので、
まずはそれに関わる本を読むことにしました。
今回の、増田ユリヤ著 『教育立国フィンランド流教師の育て方』はその一冊目です。
まだまだ他にも関連書籍があるので、続けて読んでいきたいと思っています。
ちょうどその頃マインドマップを使うようになり、
フィンランドでは「カルタ」という名前で使われていることも知りました。
【共通点】
マインドマップがフィンランドで使われている・・・
というだけの共通点ではありませんよ。
それはズバリ!失敗大歓迎!
「失敗するのは当たり前」「失敗を次に生かす」
という思考パターンです。
マインドマップの開発者であるトニー・ブザン氏が、
自己変革ツールとして「TEFCAS」モデルを唱えています。
「T」・・・TRY(挑戦する)
「E」・・・EVENT(事象)
「F」・・・FEEDBACK(フィードバック)
「C」・・・CHECK(チェック)
「A」・・・ADJUST(修正)
「S」・・・SUCCESS(成功)
「TEFCASとは、私達の肉体と心が否応なく実行する学びと自己再点検のプロセスの頭文字をとった略語である。~変化の過程にあるときに意識してこのステップを踏んでいけば、変化していく能力を自分の望み通りに変えていくことができる。~」
『トニー・ブザン 頭の自己変革』トニー・ブザン著
どんなことを習得するにも、必ず挑戦したことには事象がついてまわります。
その小さな事象は、失敗、成功と名の付くものです。
失敗・・・できないことを当たり前と捉えることができず、
すぐに放り出してしまったりそれを責めたりということは、
私達大人が子どもの頃からありました。
どうも私を含めて日本人の多くは、失敗=恥と捉える傾向が
どうしてもぬぐいされないのではないでしょうか。
ついこの間までの私もそうでした。
でも、マインドマップをかくことによって、
私はそこから抜け出すことができました。
そもそも失敗などない、成功はご褒美として喜ぶけれど、
失敗はあくまでTEFCASの途中過程でしかないのです。
子ども達にもこの感覚を味わってほしいなあ・・・
「ムズイ!」
と投げだす前に、次の一手を考える楽しさを味わってほしいなあ・・・
ともったいなさを感じます。
では、フィンランドの教育ではどうなのでしょう。
それを支える軸の中に、次の考え方があるようです。
「トライ&エラー」
トライしたら次は修正すればいい・・・
どうしたらこういった精神をみんなで共有させていくことができるのか、
そこが私にとって次の課題です。
「ああ、いいなあ・・・フィンランドは~」
で終わらせず、今、自分にできる次の一手を考えていきたいと思います。
他にも、私に決定権があるならぜひ、やってみたい!取り入れたい!
と思うことがたくさんありました。
中でも、教員向けの研修はベテランほど熱心で、自腹を切って参加するそうです。
そんな魅力的な研修って、どんな研修なのか・・・
引き続きフィンランドの教員養成について、文献を当たっていきたいと思います。
ああ~私にもフィンランド視察のオファーがこないかな~!(^^)!♡
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