2010年5月18日火曜日

『「結果を出す人」の仕事のすすめ方』美崎栄一郎著

私が出せる結果って何だろう?




















【予想】

「教育はすぐに結果が出るものではない。後になって出るものだ」

教育に関わる仕事をしている方なら、何度もこの言葉を聞いたことがあるでしょう。

私は子ども達に「自信とやる気を与える」ことをミッションとしています。

その私が本書を読んだ時、以前から漠然とやり過ごしてきた

「小学校の教師にとって、一体「結果」とは何だろう?」
という問いが目の前に迫ってきました。

教師といっても人間です。
人間同士の相性があります。
だからこそたくさんの人との関わりが子どもには必要ですし、
半面教師も自己形成には欠かせません。

ここ数年の私は、若い頃とは違ってテレビドラマの様な直ぐに結果の出せる
「スーパー教師」「カリスマ教師」は必要ないとさえ考えています。

それよりも子ども達と関わる大人が、
「チーム」として存在することが大切なのではないかと感じています。

目の前で結果を出させよう、子どもを変容させようと思った時点で、
何かこう「コントロールする」というイメージをもってしまうのです。

主体はあくまでも子どもその人自身。
変わる=結果
ならば、それは子ども自身の選択です。

教師や大人が「変えた=結果を出す」のではなく、
子ども自身が「変えた=結果を出す」のです。

私達大人はそのお手伝いしかできないと思います。

以前受講した「アクティブ・ブレイン」の小田全宏さんが
教育について次の様におっしゃっているのを思い出しました。
まさにその通りだと納得しました。

「教育は、流れる川に文字を書くようなものだ」

では、再び自分に問いかけます。

「私の仕事の結果って何だろう?」

今の私はこのように考えます。
相手に結果を委ねてしまうと、教師も子どももシンドクなります。
だから私は結果を、私自身が増えてワクワクする「数」で追うことにしました。

つまり、子ども達と関わる時に、その子に応じたネタを持っていればいるほど、
より多くの子達のニーズに応えることができます。

ならばまるでお医者さんが複数の治療方法をもっているように、
私達教師も「複数のアプローチネタをもつという結果」であれば、
だれもシンドクならないと思うようになりました。

新しいアプローチは、学ぶ教師もワクワクします。
子ども達にとっても同様です。

【本書を読んでわかった事】

●ひたすらアクション

美崎さんは本書の中で繰り返し、
「結果を出すためには、実行すること=アクションすること」
の大切さを言っています。

(P3抜)

「本に書かれた誰かの成功したアクションを、
自分の置かれた状況に合わせて実行してみる」

この「自分の状況に合わせて」という所が、これまでの私に不足していたように思います。
結果を出すためにまだ工夫できるアクションがある・・・そんな思いをもちました。

●視座を変える

ここは「目から鱗」でした。

よく「視点を変える」とはいいますよね。
「視点」とは「フォーカスする対象」のこと。
「視座」とは「それを見る立場」のこと。

「相手の立場になって考えよう」とはよく言いますが、
私はこれを相手への思いやりだったりマナーといった視点でしか捉えていませんでした。

これを意識することで、新しい問題解決につながる視点を得ることができたので、
早速アクションにつなげていきたいと思いました。

【活かす!】

●「まねをする」ことへの抵抗感をなくす。

とかく子どもは互いに「まねをする」ことに敏感です。
「ああ~まねした」
と言って、時には相手を攻撃します。

「まね」は学びの大前提。
これからは「誰の、どこを、どのように」まねたのかを、
もっと意識させていきたいと考えました。

●アクションレベルを上げる

美崎さんはとにかく「アクションの方」です。
この『「結果を出す人」の仕事のすすめ方』には、
美崎さんがこれまで読んだ本から得た学びが知識で終わることなく、
実際に体と心を動かし自分のものにされてきたからこそ書ける気づきが隅々まで記されています。

本に書かれていることをそのままなぞるだけではなく、
自分がおかれている状況に合わせて当てはめ直すイメージです。

私はここの所から、この【活かす!】を更に具体的に,
今、ここから実践できるレベルにまで落とし込んでいきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿